中国西部の砂漠で進むグリーン電力開発 排出削減の重要な担い手に

06-07-2023

中国寧夏回族自治区内の騰格里(トングリ)砂漠から湖南省に通じる超高圧域外送電線の建設が11日、正式に着工した。2025年末までに完成の予定で、完成後は年間200億キロワット時近くのグリーン(環境配慮型)電力を集約し、1600キロ離れた湖南省に瞬時に送電する。この「グリーン電力」は全て同砂漠に設置された太陽光発電パネルから供給される。

太陽光発電

「二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラル(炭素中立)」の目標を期限通りに達成し、エネルギーのグリーン・低炭素への転換を推進するため、中国は「砂漠、ゴビ、荒漠地域」に大規模な風力発電、太陽光発電基地を建設している。こうした高規格、大規模基地の近くで、超高圧送電プロジェクトを付帯的に進めている。

 同自治区から湖南省に至る超高圧直流送電プロジェクトは、中国で初めて「砂漠、ゴビ、荒漠地域」の新エネルギーの輸送をメインとした超高圧送電プロジェクトとなる。同自治区の中寧交直変換所と湖南省の衡陽交直変換所を結び、全長は1634キロ、同自治区のほか甘粛省、陝西省、重慶市、湖北省を通って湖南省に至る。


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